たくさんの反省点を残しつつ200号は完成した。
大きな絵を描くと勉強になる、と昔おそわったが、それは本当だ。
最後の最後まで冷静だった自分が嫌でたまらない。
今は体を動かすことで無心になるのじゃなく、考えること自体を無に帰したい。
制作することは、なにかから逃れる手段ではない。
もっと喜び溢れるものだったじゃないか!
久々に見たケルンのスタジオ写真。
引越しの前日、空っぽになったスタジオだ。
壁のしみに涙が出た。
苦しみや悲しみを乗り越えて、強くなっていけるのだとしても。
弱っちい気持ちが、強く大きなものに飲みこまれていくのは辛い。
しかし、僕は初心を忘れないでいたい。
初心を形だけのものにしたくない。
全てをぶちこわしても、あの時のあの気持ちを傍に置きたい。
たくさん展覧会をやって、それが評価されようとされまいと関係ない。
自分自身が気持ちよく生きれるように。
眼に見えない大きな怪物に押し潰されたくはない。
なんだ、自分は充分弱っちい自分のままじゃないか。
大きなものに立ち向かう勇気を持ち、小さきものに怯える自分だ。
それでいいのかなんてわからないが、それが好きだ。
ぶたれて泣く子どもは、ぶたれた痛さに泣くんじゃない。
心が痛くて涙がこぼれるんだ。