• 4月18日

    たくさんの反省点を残しつつ200号は完成した。
    大きな絵を描くと勉強になる、と昔おそわったが、それは本当だ。

    最後の最後まで冷静だった自分が嫌でたまらない。
    今は体を動かすことで無心になるのじゃなく、考えること自体を無に帰したい。
    制作することは、なにかから逃れる手段ではない。
    もっと喜び溢れるものだったじゃないか!

    久々に見たケルンのスタジオ写真。
    引越しの前日、空っぽになったスタジオだ。
    壁のしみに涙が出た。

    苦しみや悲しみを乗り越えて、強くなっていけるのだとしても。
    弱っちい気持ちが、強く大きなものに飲みこまれていくのは辛い。

    しかし、僕は初心を忘れないでいたい。
    初心を形だけのものにしたくない。
    全てをぶちこわしても、あの時のあの気持ちを傍に置きたい。

    たくさん展覧会をやって、それが評価されようとされまいと関係ない。
    自分自身が気持ちよく生きれるように。
    眼に見えない大きな怪物に押し潰されたくはない。

    なんだ、自分は充分弱っちい自分のままじゃないか。
    大きなものに立ち向かう勇気を持ち、小さきものに怯える自分だ。
    それでいいのかなんてわからないが、それが好きだ。

    ぶたれて泣く子どもは、ぶたれた痛さに泣くんじゃない。
    心が痛くて涙がこぼれるんだ。