• 9月4日

    思うようにいかないことはたくさんある。
    自分が笑っている時、どこかで誰かが泣いているかもしれない。
    あれほど迷惑をかけたのに、笑いながら励ましてくれる人もいる。
    気付いてるんだけど、素直に言い出せない事や、鈍感になっている事。
    何事にも醒めて観てしまうような心が働いて、自分の殻に閉じこもる。
    楽しい時にあれだけ笑っても、苦しい時に孤独を感じるのは悲しい事だ。
    人間は所詮一人だが、その一人という事を自覚して前に進まなけりゃ一人で終わってしまう。
    最初っから人や何かを求めるのではなく、そういう自分のバカさや弱さを知らなければ、ずっと殻の中だ。
    自分を見つめ、個を自覚して初めて善意や悪意さえも素直に受け入れられる気がする。
    ほんとうは一人じゃないという現実がちゃんと待っているんだ。

    人間はみんなさまざまなギャップを持っていて、それを埋めるべく何かを探し夢中になろうとする。
    欠けた部分を補えるもの同士が出会う事もあるだろうし、そういう出会いをまた探そうともする。
    あるいは、自力でそれを補おうとすることもある。
    今思うことは、苦しい時にこそ立ちあがれる人でありたいということだ。
    当たり前のことだが、それがうまく出来ないんだ。
    誰かに頼る気持ちや期待する気持ちを捨てて、意地ではなく貫ける信念。
    今の自分が見失っているのはその信念ではないか。
    浮かれて調子に乗ってたりしては、また落ち込んだり。自分自身なんの進歩もない。
    偉そうな事を言ってみたり、わがままな事を考えてみたりとしょうもない。

    そして制作していくことを逃避ではなく、個の前進だと考えていこうとするのだから困ったもんだ。
    しかし制作することは絶対に逃避なんかじゃない!
    それは義務でもないし、ボランティアでもない!
    自分をとりもどし自分に対して優しく笑うためだ。
    自分が置き去りにされた表現が、人に伝わるわけがないじゃないか。

    こんな日もあるが、けっしてこんな日ばかり続くわけはない。
    またすぐに笑える日が来るのだろう。考えすぎてたと笑うんだろう。
    いい感じで絵が描けたりするのだろう。
    そしてまた落ち込んだりするんだろう。
    人を責めようとしたり、自分を責めたりするのだろう。
    きっとそんな繰り返しなんだろう。
    そんな自分はたいして変わらずに、描かれた絵だけが増えていくのだろう。

    今日はなんかおかしいや。