• 8月20日

    小山さんと一緒に小山家を後にした。
    朝の日差しはまだ柔らかい。
    お昼の暑い日差しが、東京にふりそそぐ頃、日本を後にする。
    15日間の日本滞在は濃かった。

    飛行機は太平洋を越えていく。
    海上33000メートルを進んで行く。
    雲の上の蒼い世界、宇宙空間に一番近いところ。
    日付変更線を越えて、1日逆戻り。
    8月20日の朝に逆戻り。

    8時定刻どうりに LA 着。
    今日から40日間、絵を描きながらゆっくり自分を取り戻そう。
    たった15日間の日本滞在で、すこし宙に浮いてしまった足を着地させて。
    今からゆっくり思い出して自分に確信させよう。
    青森で出会った人々や、友達をしっかり思い出そう。

    LA は、小平に住んでた頃の吉祥寺。ケルンではアムステルダム。
    心の散歩が出来るところ。

    サンタモニカ、ちょっと物騒なところにあるスタジオで。
    シャワーもなく、窓もないスタジオで制作しよう。
    心の窓は全開にして、いろんなことが見えてくるよう考えよう。
    FM ラジオのノイズで瞑想しよう。

    深夜、YOSHINOYA で牛丼大盛り+みそ汁。
    SINCE 1899!吉野家100周年おめでとう。

    どこにでもいる人になりたい。
    世界のあちこち、中心なんてなくて、どこにでもいる人になりたい。
    いろんな人種が住むこの街で、出会う人すべての故郷を訪ねてみたい。
    いつまでも牛丼をガツガツ食える丈夫な体でいたい。
    流れ流れて行けども、流されはしない。
    止まっていたら流される。
    呼吸を止めずに、落ちないピンボールの玉でいたい。
    まずはここで深呼吸だ。
    そしていつか絶対ガラスを突き破って飛び出してやるんだ。