何に対しての決別なのかはわかんないけど、
本当に大切なものを考えりゃ、怖いもんなんて何もない。
何かを恐れて怖がってる自分は情けない。
評価や名誉だなんてクソくらえ!って思ってみても、
どっか頭の隅にそんなこと考えてる自分がいるのが情けない。
後に続いてくる奴らだって、表面ばっかり模倣してちゃいかんぜよ。
技法や描き方、そんな俺の変化を追ってもしょうがないだろう?
一番影響を受けて欲しいところは、描き方なんかじゃなくて、
自分が次々と制作してきた、陶芸や木版画っていう分かりやすく見えるもんじゃなくて、
たとえば、こうして思うことを文章にしていくような精神的なことだ。
そういうことに影響を受けて欲しいと思っている。
スピリット!
そうだ、以前リトルモアギャラリーの壁に描いたものを、竹井さんが香港クリスティーズのオークションに出してた。
ごめんなさい、ごめんなさい、というメールがきてたから、ショックはなかったけどさ。
8200万円だってさ!自分が無償であげたものが、そんな値段になって、あげた人の懐に入る。
自分が信じてた年下の大人たちが、そんなふうに自分の作品を扱ったり、
「一緒に何かするのはいいけど、利用されるのは嫌だ」と言ってた人が、
結局はその反対の行動をしていたり、そんなことにはもう慣れたんだ。
変わってしまう人を何人も見てきたけど、そう思う自分も変わってしまってるのかもしれないな。
けれども、だましたり利用するよりも、だまされたり利用されてる方がよっぽど自由さ!
今夜も初心で、描くぜ!