• 9月22日夜〜23日朝

    アルゼンチン・ババアの表紙絵が急に必要になって描く。
    そしたらなんか、まるでらしくないっていうかスゴイのが描けてしまった・・・
    それからLUCAという雑誌の表紙絵も描く。これは楽勝。
    でも、こんな描きたいふうに描いていいんかなぁ・・・

    すぐにローソンに走り、宅急便で表紙絵たちを発送。

    さて・・・NY用の子皿絵の下地でも作るか・・・

    ・・・と気づけば、もう夜も明けそうだ!
    早いとこ荷物整理してパッキングしなきゃ!
    もう朝には成田空港に行かなくちゃいかんのだ!

    22年ぶりのパキスタンと初めてのアフガニスタン。
    どうもアフガンとパキスタンの関係は、日本と朝鮮半島の関係に似てる気がしてならない。
    とりあえず、つうかそれが最大にして最小限の荷物をパッキング。
    カメラ、ドローイングセット、長袖シャツ2枚、Tシャツ2枚、靴下3足、ユニクロ製ヤッケ、弘前個展手ぬぐい、ちっちゃいタオル、本・・・なんかをリュックに入れた。

    もう23日の朝日が昇ってきつつある。

    さて!いっちょ行ってきますか!

    あ~!この感じ!
    今日なにも予定がなかったら、この感じでがんがんドローイングが描けてくのになぁ!

    夜空がゆっくりと明るさに切り裂かれて、淡くネズミ色になっていく。
    もう笑えないなぁ、なんだってさ、ちょっと前まで戦争状態で今も政情不安な国に行くんだもんな。

    横田基地の飛行機が爆音で頭上を飛んでく朝。
    僕は何かできるんだろうか?何もできやしないのに。
    でもこの眼で見てみたいんだ。

    口笛吹いてどこまでも歩けるこの国は平和だぜ。
    失業率とか経済衰退とか言ってるけど、平和だぜ。
    なんの緊張感もありはしない。
    みんな、のほほんと生きてるぜ。

    今の俺だってさ、焼酎飲みながら自由に空想できるんだぜ。
    そして空からは何も降ってはこないし、地雷なんてありもしない。
    自由に思うように絵が描ける・・・

    誰がなんのためにそうしたのか?わかんないけどもさ、俺は絵を描く。
    何処にいても、一本の鉛筆と紙があれば絵を描いてるだろうさ。
    それは人や平和のためじゃないんだけどさ、一人の人間ができることをやるってことさ。
    誰が見るってわけじゃなくて、自分が描きたいから描くということ。
    まず!それがありきじゃないか!この世がどうであれ、俺は描くんだ!
    そして世の中が平和だったらさ、その絵をみんなに見せるんだ。

    きらきら光る星空が昨日に去って、今日もまた朝から1日が始まる。