朝10時から横浜。
取材攻勢・・・・
pen、GINZA、ぴあ、の3誌。
GINZA以外のインタヴュアーは、HH をみたりしてすごく研究していてあせる。
まだ空調工事は続いていて、暑い展示会場だけど、やっぱし展示はきちんとしてていい、と思う。
そして!夕方6時には有楽町!
『千と千尋の神隠し』の試写会。
アメリカ帰りの村上さんと会場で会う。
『もののけ姫』ほどのスピード感やダイナミズムはない。
そして全体的に静穏な印象だ。
しかし、宮崎監督の彼自身今まで観てきたものへのオマージュ的イメージなのか?
そんな断片のパッチワークが素晴らしい。良い映画だ。
この映画イメージに彼は自分の全てを注ぎ込み、未来の大人たちに託したのか・・・
「ゼロになるからだ みたされていけ」の歌のように、彼はゼロになろうとしたのだろう。
そして、全てを出しきってからの、新たな出発。
彼が再び満たされるか否かはオーディエンスのリアクションにかかっているのだろう。
つまり、彼自身の、というよりは彼からオーディエンスに投げかけられた、出発の意識。
それは単なる「映画に対する感動」とかではなく、映画を観た者が自分で考えなければならない大きく広い意識の問題だ。
かたまってあれこれ言い合う種のお話じゃない。
それにしても「愛!」にはまいった~。
千尋の両親は「高度成長期に何事にも貪欲」な世代の代表みたいに扱われてるけど、ちょうど僕の世代だ。
そんな大人ばっかりじゃないとも思うんだけどな~。
それはともかく『千と千尋の神隠し』はまぎれもなく良い映画で、僕は『のんちゃん雲に乗る』を思い出す。
映画終了後、村上さんと有楽町ガード下の『まんぷく食堂』で終電近くまで飲む。