ヘンリー・スギモトと・・・たとえば日本洋画の先人たち。
かつて何人かの日本人は西洋に渡り絵を学んだ。
彼らは絵を描くことに情熱を燃やし、西洋の技術を真剣に吸収した。
技術や歴史を学んだ彼らは帰国して日本人にそれを忠実に伝えようと努力した。
技術はある場所に行かなければ得られないだろう。
しかし最も大切なのは、自我の発見ではないだろうか。
絵というものは「描き方教室」であってはならない。
自我の発見において、世界に中心なんてない。
どこにいても自分がそこに在るかぎり、自分をみつめ考えることができる。
おおくの人は何か大きなショックや人生においての苦難の中で、余計なものが振り切られる。
この世界の素晴らしい人たちは、自分というものをちゃんと持っていて素晴らしい作品を創り出す。
技術や筋力は何かを裏付けたり、プレゼンテーションするには必要不可欠ではある。
しかし、その何かが自分の中から涌き出たものでなければいけない。
そうじゃなきゃ、たんなるハリボテ、あるいは裸の王様。