• Black Crow

    真に強いものは時々とても弱い格好をしている。

    6:30 AM ボタ雪が止んでいる。

    弱さを知っている者は、強くいられるはずだ。
    己の醜さを知っている者は、美しい。

    お前はどうなんだ?

    ポケットに両の手をつっこんで、小銭をじゃらじゃらいわせて。
    曇天の向こうをおぼろげに見ている。

    転がる石にタックスを払わなきゃいけないか。
    雲の切れ間からバイオリンの音のように流れる朝の光。
    鉛色の空の上を、どんちゃか行進していく子ども達の列。
    ピエロやチンドン屋が、その向こうで得意げにハバきかしてるぜ。

    でも、ここを歩いてるのは俺一人?
    そりゃぁ好都合。
    俺は一人で歩きたいからな。

    それでもな、君が針の上に立ってるとしたら。
    俺はその後ろで応援しているだろうよ。
    助けることは出来ないが、応援しているよ。

    俺は俺のことで精一杯だからな。

    7:00 AM あいも変わらず薄曇の空に、目覚めた鳥が飛んでいる。

    群れない烏は大好きだ。
    お前は寂しそうに見えるが、ちゃんと力強く羽ばたいている。