7日早朝 祖母永眠す。
「猫の顔 見て思い出す 孫の顔」
彼女が元気な頃、20年近く前かなぁ。
老人が集まる勉強会みたいなところで、彼女は俳句のようなものを作った。
その会の会報のようなものにその歌は載っていた。
歌の意味はよくわからなかったんだけど、とても面白く感じたのでずっと憶えていた。
今その意味が急にわかった。
その頃僕は瀬戸の近くに住んでいたので、久しぶりの帰郷の際に瀬戸物の招き猫を買って帰った。
そして祖父と祖母の家におみやげに持っていって、居間のテレビの上にのっけておいたのだ。
縦にひょろっとした古いタイプの招き猫。
祖母の詠んだ歌の猫は、あの招き猫だったのだ。
きっとそうに違いない。
ずっと忘れられなかったあの歌は、そういう意味だったのだ。
祖母に聞くことはもう出来ないけれど、きっとそうなんだと思う。
そういえばあの時、僕は彼女が作ったマスコットの猫人形を2匹もらった・・・