• 10月5日

    イタリアから帰国して、結局ず~~~~~~っと真っ白の画面とにらめっこの日々。
    もう後ろへはさがれないし、止まってもいられない。
    何も考えずに描きだすしかないもんね。

    REMの完成したPVが届く。
    やっぱし原画と全く違うけど、これはこれで良い!OK!
    サンキュー!ヴァンクーバーのアニメーター!

    NHKからも未放送の展覧会場でのインタヴューヴィデオが届く。
    みんな変に嬉しくなること言ってらぁ。

    絵に向かう僕自身は、いつだってやる気満々で。
    でも、いつも何かに足を引っ張られる。
    それはきっととても大事なことなんだけど。
    僕は、僕はもっと前に進みたい。

    なんかスピーディーに今までやって来たみたいだけど、自分のスピードは変わっちゃいない。
    まわりが騒々しく早く動いてっただけだ。

    今立ちすくむ迷路を抜け出すのは、この真っ白な画面に一筆いれることだ。
    なんでそれができないのか?
    時間は待ってなんかいない。
    百年経ったら、この世には今いる誰もいないんだぜ!
    今やんなきゃ、これまでのことが泡と消えてしまうよ!
    まだまだ手も動くしなぁ~、今ここに絵の具も充分あるよ~!
    でも夜は短い!

    脱皮!脱皮!
    中身は変わらずに!
    汚れ付いた垢を落とせ!
    昨日まで着てた服を!
    脱いでまるめて、洗濯機に放りこめ!
    色落ちしたほうが肌にはぴったりくるぜ。

    あ~あ、望月峯太郎の『 COLOR 』にはかなわん!
    ありゃ立派な絵本だ。
    自分の絵本が恥ずかしくもなるけど、俺の絵本は Michi と Lolo のためのもんだ。

    なんだかんだ言って、まだ真っ白な画面を見つめてる。
    夜は短いっていうのに。